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2007年04月10日

生活習慣病の予防 健康とたばこの関係

このコーナーは産経新聞(2003年4月)に連載されたものを転載しています。
生活習慣病の予防 健康とたばこ
 5月1日施行の健康増進法。他人のたばこの煙を吸わされる、受動喫煙の防止対策がもりこまれ、関東私鉄10社の全駅終日禁煙や学校、役所などの公共施設での禁煙が始まっています。たばこの害について、日本生活習慣病予防協会の池田義雄理事長に聞きました。

やはり、たばこは健康によくないのでしょうか
 「たばこには200種以上の有害物質があり、中でもニコチン、タール、一酸化酸素が三悪です。ニコチンは血管を収縮させ、一酸化炭素は酸素よりも早く赤血球と結びつくので、喫煙者の血液は酸素不足で流れにくくなります。また、タール中の発がん物質は、直接吹き付けられる肺や喉頭ばかりか、さまざまな臓器にがんを起こします。さらに未成年者の喫煙はリスクが高まり、30歳以上で吸い始めた人の約4倍強、吸わない人の6倍近くも肺がんでの死亡率が高まるのです」



がんだけですか
 「いいえ、まだまだあります。虚血性心疾患、脳血管疾患、歯周病疾患など多くの疾患や低出生体重児や早産の危険因子にもなっています。また、老人性黄斑変性症という網膜の一部に障害が起こり、視力低下や失明にいたる疾患の罹患率も高くなります」

吸わない人への受動喫煙も問題になっていますね
 「急性の影響は、目のかゆみ、涙目、頭痛、息苦しさなどや喫煙者と同じような血管収縮や血圧上昇もみられます。慢性的には、肺がんや虚血性心疾患、呼吸器疾患、乳幼児突然死症候群の危険因子だともいわれています。特に家族への影響は大きく、配偶者の肺がんのリスクが高まり、子供の発育、喘息、肺炎、気管支炎にも悪影響を及ぼしています。このことを喫煙者は忘れないでください」

喫煙者の健康に必要な食品はありますか
 「たばこの弊害を補えるような特定の食品や栄養成分はありません。健康を考えるなら、たばこをやめることです。ただ、強いていうなら、喫煙者は肺などに常に慢性の炎症が起きていて、白血球が数を増やして防戦しているので、この働きを助ける抗酸化作用のある成分でしょうか。緑黄色野菜などからビタミンA、C、Eをとり、バランスのとれた食生活で、体の免疫能力を高めることが基本です。そして、禁煙。折しも5月31日は世界禁煙デー、来月6日までは禁煙週間です。これを機にぜひとも禁煙に踏み切ってほしいですね」
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